インターネット行政書士のフロンティア戦略  第147号   
                      平成31年2月5日発行 
           
民事法務のフロンティアに鉱脈を目差すインターネット行政書士のマインドと戦略。

                         今回の目次
                  □ 
高齢者学事始め その5
                       幼児的な老人にならない方法



  人生百年ということは云われ始めています。
昨年、104歳で亡くなったお婆さんが近所にいました。  90代の頃は全くお元気で私の家の
前をよく散歩され挨拶を交わしていました。  親戚の叔母さんにも80代の人が4人いますが、
皆元気です。

  日本人の平均寿命は既に男で84歳、女で90歳に達しています。  老後の生活設計が必
要なことは前々から云われており、人生百年の生活設計がそれと大きく変わる訳ではありま
せん。


  今日は、先進国の中で日本特有の問題、つまり日本にしか見られない「幼児的な老人」
「切れやすい老人」「孤独な老人」について考えて見ます。

  65歳以上の老人がまもなく3人に1人という時代になります。 団塊の世代がどっと老人に
なる一方で人口が減少する結果です。

  さて、日本に「幼児的な老人」がなぜ多いのでしょうか。
65歳~75歳の人は、高度経済成長期に企業戦士であった人達です。
彼らは企業の為にがむしゃらに働き、その結果として日本は奇跡的な高度経済成長を遂げ
ることが出来たのです。

  しかし、これら企業戦士達には犠牲にしていたものがあったのです。
内田樹氏によれば、「他人と共生する能力」「自立的な生活ができる能力」といった生活能力
の訓練を犠牲にして来たと云います。

  定年退職後に必要とされる能力が欠如している為、「幼児的な老人」にならざるを得ないと
云うのです。

  定年後にうつ病になる人が2割いると云います。 彼らの多くは高学歴であり、ある程度の
老後の蓄えも持っている人達です。

  しかし、猛烈な競争社会の中で「他人と共生する能力」を磨く機会がないと、定年後は孤独
の中に引き籠りうつ病の予備軍となって行くのです。

  「幼児的な老人」が日本の高齢者に特に顕著なのは、やはり戦後の奇跡的な高度成長の
為に企業戦士達が自分の全てを捧げて、定年後にはもぬけの殻のような精神状態になって
しまう人が多いからだろうと思います。
 

  私が見る限りでは、「幼児的な老人」ほどしっかりした老後の生活設計を立てていないように
思えます。
 
  企業戦士時代に老後の生活設計を立てる余裕も持てなかったことと、「他人と共生する能力」
を磨く機会がないこととは決して無関係ではないのだろうと思います。

  結局、彼ら企業戦士は働き過ぎであり、会社人間であったことが、「幼児的な老人」を作り出し
ているのです。

  ドイツも敗戦から奇跡的な復興を遂げた国でありながら、日本のように「幼児的な老人」が
問題になっていないのはなぜなのでしょうか。

  ドイツは労働時間が短く、1ヶ月以上の夏休みを取る国であり、日本より労働生産性が高い国
です。  つまり、働く時は集中して働き、休む時には徹底して休むのがドイツ人なのです。

  ドイツ人は徹底して休んでいる時に 「他人と共生する能力」を磨いているのだろうと思います。

  日本人は生産性の低いただ長いだけの労働時間に拘束されることに過剰適用しており、
それが人間にとって一番大事な「他人と共生する能力」を磨く機会を奪っているのです。

  私は会社人間に過剰適用しない社会環境を政府が中心になって整備する他に、
以下のことをこれからは重視すべきと考えます。

イ 大学の教養部で健康学(精神衛生学を含む)、栄養学、哲学、仏教を必須科目とする。

ロ 社会人生活の中で絶対得意な専門分野を身に着ける。

ハ 定年後は年金を補完する為、専門分野のSOHO(死ぬまで続けられるような)を自宅に開い
  てある程度稼げるスキルを定年までに磨いておく。

ニ 一旦社会に出てから大学に入り直すことが普通と見られる社会にする。

ホ 哲学や仏教を学びたい時にいつでも学べる社会にする。

ヘ 幸福は会社人間になって出世することにあるのではなく、本当にやりたいことを実現する
  為の自己本位の生活を確立するプロセスの中にあるのだと気付くこと。


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